解消するには その2


実のところ、「疲れ」が原因にあるようだという時、そのカップルがセックスレスになってしまうのは、「疲れ」があること、それ自体よりも、


「多少の疲れでもセックスが実現しなくなってしまう、という、その二人の状態」

の方により原因があります。

状況は色々とありますが、少し違ったたとえの言い方としては、
「疲れが取れない」
ことが問題だというよりも、

多少疲れている時でもセックスが実現するための、
「疲れている時用のセックスが二人にない」
ことの方が重要なカギになっています。
これらのことは理屈としては一見シンプルにも見えますが、この方向の認識は、なかなか普段見えにくくなっています。

「仕事の疲れ」
という要素を考えました時に重要なのは、
「疲れを取る」
ことよりも、
「疲れていてもセックスが出来る二人になる」
ことは大事な方向性のイメージです。

これはシンプルながらもとても大きな方向性です。
もちろん、疲れを取らない方が良い、ということではありません。
ただ、たとえば仕事がいつも忙しいような人は、特に、自然とセックスレスが解消するほどに「疲れを取る」ということが現実として難しい場合が多いわけです。

そういったところもあって、
「疲れをとることだけでもってセックスレスの解消を期待する」
という方向性が気持ちの中にありますと、とても行き詰まりやすくなってしまいます。

そういった時には必然と、「どうやって疲れを取るか」という、
「疲れを取る方法論」
に力を注いでいくことになります。
しかし、それによって仮に多少疲れが取れたとしても、なかなかセックスレス解消に結びつかない難しいところがあります。

「疲れを取る」という道を選びたくなるのは、その効果を感じられなかったとしても、たとえば「マッサージをする」とかいったように、その方法の選択肢が思いつきやすいから、というところもあります。

一方で、「疲れていてもセックスが出来る二人になる」というのは、一見そちらの方が難しいように見えながらも、実は色々な理屈と方法が考えられます。
また、そこに少し効果的なテクニックを織り交ぜることで効率的に前に進んでいくことも出来ます。

そして何より重要なのは、それによって、色々と解消の方法や明るい道が見えてくるということです。
「疲れを取ろう」としてその方法を色々と考えてもなかなか前に進めないのにくらべ、より直接的に効果の見える方法や、根本からガラリと状況を変える明るい道も見えてきます。

 

また、他に考えてみたいところとして、

「セックスを拒否する本人も、実はセックスを望んでいる」

というケースが思っているよりも多い、というところもあります。

自分のパートナーがセックスを拒否するその本当の理由を知ると、その理由に驚いた、ということがとてもよくあります。

「セックスが嫌なんだと思っていた」「私のことが嫌いなのだと思っていた」

ということが多くあります。二人のセックスの問題は、ずっと一緒にいるのにこういうことがあります。

 

セックスレス解消は、相手が「セックス好き」にならないと無理、という訳ではありません。
たとえ、
「自分が色々とがんばっているのにも関わらず相手がセックス好きになってくれない!」
という時でも、お互いにスムーズにセックスを実現出来るようになる方法はあります。

ただ、「相手にセックス好きになってほしい」という自分の気持ちはやはりあるものですし、それも叶えていきたいところです。

ですから、このホームページでご紹介している「セックスレス解消法ブック」でも、
●相手がセックス好きでなくてもスムーズに実現する方法

●相手がスムーズにセックス好きになるための方法
という、その2つを両方扱っています。
その2つを実現するのは、ちょっとした考え方の転換や、アプローチの仕方によって、思っているほどにそれがいつも難しい訳ではありません。

ただ、一つ重要なのは、その順序です。重要なのは、2つ目の、
●相手がセックス好きになる
ということを、「最初から」「それだけを目指して」頑張ってしまわないようにする、
という点はポイントです。

自分が悩んでいる時などは、特にその点をいきなり実現したくなります。
それ自体はとても自然な気持ちの現れですが、そのようにするととても行き詰まりやすく、自分の気持ちもとても辛くなりやすいのです。


「相手がセックス好きにならなくても大丈夫」
ということにはもう一つの意味があります。

それは、相手が多少好きになったとしても、それだけでは不十分なことが多いからです。
たとえある程度相手がセックスが好きになったとしても、人は誰しも日常の中で気分や体調の波があります。
セックスをしたい時もあれば、したくない時もあります。

セックスの実現を相手のやる気だけににまかせている状態で相手がたっぷりとしたい気分になった時だけセックスが実現する、という状態は、どうしてもやはり自分は不満を感じるようになります。

毎日の中では、自分がしたいけれども相手はしたくない、という時がどうしても多く発生してきます。それでも、相手がその気になってくれなければセックスは実現しませんので自分は我慢するしかありません。
これは、長い目でみると必ず自分の不満が蓄積されていきます。

ですから、かならずしも相手がその気でなくてもスムーズにセックスが実現する仕組みを作りたいところです。
でもそれは、かならずしも難しいことではありません♪