実は嫌いじゃない!?


自分のパートナーはセックスが嫌いだと思っていたけれども実はそうではなかった・・・。

それが本当なら、これまでよりも前向きな気持ちを持てて、うれしいと思う場合が多いのではないでしょうか。

でもこのことは思っているよりも実際に多く、自分にはあてはまらない事のように思えても、自分のパートナーがそうである可能性は思っているよりもずっと大きいものです。


現在セックスレスで悩んでいて、相手がセックスをしようとしない、してくれない、拒否する、というような時には、
「なぜ相手はセックスがそんなに嫌いなのだろう」
と思うことは多いでしょう。

この時、
「相手はセックスが嫌い」
というのは、相手の普段の様子などから当然そうだろうと思うわけですが、

ただ・・・

本当に「嫌い」なのか、というのは実は思っているよりも確かなものではないわけです。
それには理由があります。
その理由をおおざっぱに2つ挙げてみます。


●理由その1

まず実際のところ、二人の関係やセックスの周辺に関することなどが理由でセックスレスになっていて、実はセックス自体はそもそも嫌いではなかったり好きであるという場合が、事実としてたくさんあります。

本当はセックスをしたいのだけれど、何らかによって誘えなかったり誘いたくなかったりするのでセックスレスになっているというケースも多くあります。

でも、セックスをしたいと思っているこちら側の心の中には、

「セックスを好きな人はこういう行動をするはず」

という、ある意味自分の中でのイメージを持ちますから、相手が、セックスをしようとしない、セックスを誘わない、という行動をとる度に、「やはり相手はセックスが嫌いなのだ」という思いに確信を持つことを重ねていきます。


●理由その2

次に考えられる点は、「内容次第によって」というところです。

これはどういう事かといいますと、「セックス」と一言で言っても、
「その内容によって好きにも思えるし嫌いにもなる」
という場合が多くあるということです。


遊園地が好きなカップルがいたとします。

ただ、彼と彼女ではちょっと好みが違っていて、彼はジェットコースターなどの激しい乗り物が好きで、彼女の方はゆったりとした優しい乗り物が好きだったとします。

こういった時、遊園地では彼と彼女のどちらかの好みの乗り物ばかりに乗る過ごし方も出来ますが、いつも彼の好みばかりであったり、または、いつも彼女の好みばかり、ということですと、そのうち片方は不満を感じることでしょう。

たとえば、「やっぱり遊園地にきたからにはジェットコースターに乗るものだ」というように彼が思っていて、彼女としてはそれを望んではいませんが、「確かに遊園地は何となくそういうものではあるし・・・」 ということで、ジェットコースターに乗らない過ごし方を提案出来ない結果、遊園地ではいつも彼の好みの乗り物ばかり、ということですと、そのうち彼女は嫌になってくるかもしれません。

そうしますと彼女は、

「遊園地は好きだけれど、遊園地に行きたくない」

と思い始めるかもしれません。

この時、「好きだけど、行きたくない」という言葉だけを見ますと相反しているようですが、彼女の中の理屈としては何も矛盾していませんよね。

これはセックスにも言えることです。

二人がどんな内容のセックスをするかという事に関して、

●いつも片方の好みだけが尊重される

●「セックスとはこういうことをするものだ」という無言の価値観が二人の間にある

●もう一方が望んでいる形を提案出来ない

という状態になっていますと、たとえセックスが好きだったとしても セックスをしたくない ということになったりします。

もしその時、たまたまなんらかによってセックスを好きな度合いが低下しているような時期だったならば、よりその傾向が強まるでしょう。

よほどジェットコースターに乗りたい気分になった時だけしか遊園地に行こうと思えなくなってしまいます。

度々ジェットコースターに乗った後に「遊園地は好きか?嫌いか?」という質問をしたならば、 先程の彼女は「嫌い」と答える可能性があります。

でも、本当は遊園地自体は好きなのです。

ある時自分のパートナーが「セックスは嫌い」と言っていたならば、もうどうしようもないような気がしてしまいますが、そうではなく、このような理屈である場合は実際にとても多くあるものです♪


でも、残念にばかり思う必要もありません。

二人の間に起こっている事だけをみるととてもやっかいな状態に見える時もありますが、セックス自体は嫌いではないことが多いので、ちょっとした仕組みをあてはめると一気に解決する可能性もそこにはあります♪

 

2017年06月02日